暮も押し詰まり、蝋梅と千両のめでたい幸せが届く。正月を迎えるのにふさわしい芳香と赤い美しい実。
『婚家より 千両届き 分かち合う』
ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅、Chimonanthus praecox)は名前に梅がついているためバラ科サクラ属と思うが、ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木。
1月から2月にかけて咲く落葉広葉低木で、芳香のある花が下向きに咲くのが特徴。冬に咲く花が愛おしい。
花被は黄色で蝋を引したような光沢がある。花の名前に『蝋』が付いているのは、その故か。内側の小型の花被は紅紫色で気品ある色合。
千両はセンリョウ科の常緑小低木。林内に生育し、また冬に赤い果実をつけ美しいので栽培される。
万両はヤブコウジ科で千両と似ているが異なる種と知る。
冬に熟す果実が美しい。名前がめでたいので正月の縁起物とされる。