時事通信によれば国際テロの捜査情報流出問題は6日で発覚から1週間となった。「故意」を裏付ける状況が次々と明らかになり、「APEC直前を狙った」との声も出る中、警視庁は事件化を視野に調査。しかし、たどる痕跡は乏しく、解明に時間がかかるとの見方が強くなっている。
警視庁の流出把握は先月29日夜。公安部外事3課の内部資料とみられ、捜査幹部は「確信犯だ」と苦渋の表情を浮かべた。
前日の28日夜、ファイル交換ソフト「ウィニー」のネットワーク上に何者かが公開。ウイルス感染がない上、ルクセンブルクのサーバーを経由し、「警官から流出したファイル」などのタイトルを付けていた。
厳重管理をかいくぐった事態に、同幹部は「内部の者の関与は間違いなく、事件化もあり得るが、相手は証拠を残していない」と語る。
アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は目前。複数の幹部は「狙い撃ちにした」と口をそろえ、見えない相手の「第2弾」を警戒する声もある。
情報漏洩は内部からで間違いないとされ、この体たらくに日本の安全が守れるのかと心配する。
また資料の中で実名で上げられている人物が、疑われていることを知り、情報の中身の信頼性にも及ぶ。