時事通信によれば米誌タイムは29日、「世界で最も影響力のある100人」を発表し、「リーダー部門」で日本の鳩山由紀夫首相を選出した。
同誌は、鳩山首相自身は政治家の家系に生まれ、「革新的には見えない」としながらも、「(自民党による)事実上の一党支配体制を、機能する民主主義に変える手助けをした」と評価。「このことは称賛するに十分な理由」とした。
それだけ評価されるのに、この体たらく、もったいない。鳩山首相、小沢幹事長は普天間の不手際と参議院選の敗北で退陣か。
前原氏が次期首相か。それにしても年に一回、首相が交代する日本の不安定な政治体質は海外から甘く見られるだろう。政権が安定せず外交交渉も捗らない。
自民党では改革はできないと複数の新党ができ、さらに価値を低めた自民党に期待できない閉塞状況を打開する方法はないのか。
首相にしたいNo1の舛添氏も改革クラブを模様替えして党首になるという裏技で信用を落とし、出処進退を誤ったと思われる。
改革クラブに参議院改選組がいて、当選させるために舛添氏の人気で比例区を稼ぐという忌まわしい取引。
各局の朝のニュースショウで思考の浅いと思われるコメンテーターが毎日のように視聴者に阿り、騒ぐだけでは事態は収まらない。ますます国民の心を惑わす。マスコミも視聴率を気にして煽り体質から脱皮しようとする気配がない。
国を一つにまとめようとする力量ある坂本竜馬のような人物が出てこないのが残念。