時事通信によれば中国で麻薬密輸罪で死刑判決が確定した日本人の男性死刑囚に対して、中国当局が近く死刑を執行すると日本側に通告してきたことが30日、分かった。日本人死刑確定者は4人いるが、執行の人数は不明。日本人に対して執行されれば、1972年の日中国交正常化後初めてとなる。
日中間で大きな懸案だった中国製冷凍ギョーザ中毒事件の容疑者が拘束され、関係改善への期待も出ているが、執行されれば両国関係にも影響を与えそうだ。
日本側は「こちらから発表することはない。中国側と調整しながら対応を検討する」としている。
中国政府は麻薬・覚せい剤犯罪に厳罰で臨んでおり、刑法は覚せい剤50グラム以上の密輸に対して最高で死刑に処することができると規定している。
日本の法に照らして死刑にあたらない犯罪の場合、邦人保護の立場から我関せずとせず、政府が何らかのアクションを取るべきと思うが、明確な日本の外交姿勢が見えない。
わざわざ連絡してきているのだから一つのメッセージとして捉え、交渉する余地があると思うのだが。減刑を期待する。