顧客先で審査員と合流するときがあり夕食を共にする。今回は真空管の音響設備でジャズをこよなく愛している方とめぐり合い、お好み焼きを囲みながら自分の知らない世界を伺い大いに愉しんだ。孔子によれば60代は耳順というそうだ。
己と異なる趣味や人生を知り感心する。ジャズに空手にそば打ちと半端でない姿勢に驚き、足元にも及ばないが心地よい刺激をいただいた。千利休の弟子の山上宗二(やまのうえ そうじ)が残した言葉に一期一会がある。これも一期一会。
ジャズの話を伺い、早速レコード店に行き、教えられた『ジャズ』のブルーノートを探しCD 『THOSE BLUE NOTE YEARS』を選択する。東京にあるライブハウスの『ブルーノート』とは関係ないようだ。
曲順はトラディショナル⇒ブルース⇒デキシー⇒スイング⇒モダン⇒ビ・バップ⇒プログレッシヴ⇒ハード・バップの順に構成されている。
曲名は
サマータイム
ディア・オールド・サウスランド
ブギ・ブギ・ストンプ
メランコリー
リミニッシング・アット・ブルーノート
プロファウンドリー・ブルー
ブルー・インターヴァル
ヴィクトリー・ストライド
エヴリバディ・ラヴス・マイ・ベイビー
ブルー・ハーレム
ブルー・スカイズ
バブス・ルーム・ブルース
フィーリン・アット・イース等最後はブルー・トレインで35曲が収められている。
いままで関心のなかったジャズを聴きながら、管楽器の軽快なあるいは切ない音とピアノのコラボレーションが気に入り、なかなかいいものだと感じる。
数年前、ニューヨークの夕方、ビジネスマンが行き交うなか、ストリートで奏でるサックスの音色がいまだに耳に残る。愉しむきっかけをいただき感謝。