2009/8/31 毎日JPによれば麻生内閣の閣僚17人のうち、参院議員の3人を除く14人は全員当選した。小選挙区では、与謝野馨財務・金融担当相(東京1区)、野田聖子消費者行政担当相(岐阜1区)、佐藤勉総務相(栃木4区)、林幹雄国家公安委員長(千葉10区)、塩谷立文部科学相(静岡8区)、甘利明行革担当相(神奈川13区)が落選したが、全員比例代表で復活当選した。公明党の斉藤鉄夫環境相は、比例代表中国ブロックで当選した。
産経新聞によれば公明党代表の太田昭宏氏(63)と民主党の“刺客”、青木愛氏(44)が激突し、「自公連立政権の是非を問う象徴的な選挙区」とも位置づけられた東京12区。党本部で結果を待った太田氏は午後11時40分すぎに青木氏の当選確実の一報を受け、「これまでの実績や政策が十分浸透しなかった。非常に残念な結果だ」と、消え入りそうな声で語った。
比例代表に重複立候補せず、背水の陣で挑んだ太田氏は「政権交代の波が大きく押し寄せ、それが現実となった」。党幹部の相次ぐ落選には「責任を痛感している。結果を真摯(しんし)に受け止めたい」と悲壮感を漂わせた。
民主党代表代行の小沢一郎氏の「国替え」が取りざたされ「仕掛け」の空気が漂った東京12区。最終的に“小沢チルドレン”の青木氏が出馬したが、「誰が相手でも同じ。地元では『落下傘候補はもういい』との声がある」(公明党関係者)と真っ向勝負を挑んだ。
公明党の代表と幹事長が落選し大敗した。生活を守るといい続けた公明党に対する逆風は自民党に連座。
創価学会を支持母体とする公明党が自民党と連立政権を組み、政権を運営していたが自民党あっての公明党、勝馬に乗り換える公明党の次の野心を民主党は受け付けないだろう。
創価学会を支持母体とする公明党を政権与党が利用するという戦略が頓挫した。宗教が政治に直接係わりあう怖さを感じるのは私だけだろうか。