2009/3/25 時事通信によれば静岡県の石川嘉延知事は25日記者会見し、静岡空港(同県島田市、牧之原市)西側の私有地に航空法の高さ制限を超える立ち木が残され、滑走路が短縮されて開港が延期となった問題の責任を取り、任期途中で辞職する意向を表明した。
石川知事は同日午後に開いた会見で、「空港をきちんと完成させることがわたしの使命と考えた。地権者からの(辞職などの)条件を全面的に受け入れる」と述べた。
同空港の滑走路は本来2500メートルだが、県の土地収用作業のミスにより西側私有地に残された航空法の制限を超える高さの立ち木や土地が障害となり、暫定的に2200メートルに短縮して運用することを余儀なくされた。短縮工事のため、当初3月を予定していた開港は6月に延期となった。
2500メートル滑走路での完全運用のためには、地権者から除去の同意を得る必要があったが、交渉は難航。地権者は、除去の条件として、知事の辞職を求めており、要求に応じた形だ。
私有地地権者の男性(49)は取材に対し、「(会見の)内容を確認しないと正式なコメントはできないが、責任を明確にした上で、辞職するならば(立ち木の)除去には応じる」と話した。
人間は高位の職にあろうとなかろうと、誰もが思わぬ罠に嵌る。寸前まで順風満帆であったものが、突然予測しがたい乱気流に巻き込まれるようなものだ。5期を目指すも、西松建設事件も絡み、まさに平家物語の祇園精舎。人間いつ堕ちるか分らない。ギリギリまで欲は募り、まさかに逢う。