2009/2/25 毎日新聞によればオバマ米大統領と麻生太郎首相との24日の首脳会談は予定を約20分超過して約1時間20分に及び、「世界経済危機などで突っ込んだ意見交換」(ギブス大統領報道官)の場となった。だが共同記者会見や昼食会は行われず、日米関係の親密さや重要性を世界に発信するにはアピール不足だった。
会談の冒頭、オバマ大統領は日本を「偉大なパートナー」と持ち上げ、初の賓客に日本を招いた意義を強調した。だがCNNテレビが「1時間の会談のために1万1000キロの長旅」と皮肉るなど、米メディアの反応は冷ややか。関心は同夜のオバマ大統領の初の議会演説に注がれ、首脳会談はかき消された。
外務省関係者によると、日本側は会談後に両首脳による共同記者会見を打診。麻生首相の政権浮揚につながるとの思惑などからだが、空振りに終わった。大統領との昼食会も議会演説を控えた「繁忙なスケジュール」(米側)に押され、かなわなかった。
麻生首相は米国メディアの反応とは異なり、国内の失政をカムフラージュするために帰国後オーバーな表現で日米首脳会談の成果を強調するだろう。