2009/2/23 読売新聞によれば麻生首相は22日、青森市で開かれた自民党青森県連政経セミナーで講演し、定額給付金などの財源を確保する2008年度第2次補正予算関連法案を採決しないとして、民主党の対応を厳しく批判した。
首相はさらに、「米国で民主党が『チェンジ』と言って成功したので、こっちもチェンジだとか言っている人がいるが、果たして(日本の)民主党に任せることができるか。9月までには間違いなく衆院選を迎えるが、こういった政党に政権を渡したら不安だ」と訴えた。
一方、内閣支持率の急落については、「ご心配をかけている。反省しなければならないところは私自身にもある」と語った。
不自然で怪しげな笑みを浮かべる麻生首相の映像と共に、上記の発言。国民を懐柔するのに慣れている、いつもの話術も、効果が持続しない段階を迎えている。
先の中川財務・金融担当大臣の失態を体調不良と白を切る首相に国民の信頼は萎むだろう。潔く詫びる力量もない。
また政権与党が今まで国民を蔑ろにしてきた不作為の罪に対し、深く詫びるぐらいの芸が必要だが、それも出来ず『9月までに間違いなく衆院選を迎えるが、こういう政党に政権を渡したら不安だと思わないか』と野党を詰るだけのアジテーションで精一杯。貴方の党こそ不安なのではないかと問いたい。
国民は麻生首相のアジテーションに、『そうだ、そうだ』と思わないだろう。むしろ逆効果になりつつある。一方、小沢代表の落ち着いたトークが印象に残る。クリントン国務長官も小沢代表に会い確かめて帰った。