2009/2/17 毎日新聞によればローマで14日午後に閉幕した先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の記者会見の席上、中川昭一財務・金融担当相は、体調が優れないのか、時折ろれつの回らない口調がみられた。
時差ぼけの影響か、疲労によるものか原因は不明だが、イタリア人の政府職員からは「彼はどうしたんだ」という声が聞かれた。
中川氏は、白川方明日銀総裁らと会見に臨んだ。中川氏は終始眠そうにまばたきを続けていたかと思うと、白川総裁に対する記者の質問に「何、もう一度言って」と割り込んだり、いきなり語調を強め「どこだ」と質問した記者の位置を確認するなど、不自然な態度が目立った。
また「アメリカの対策も……、一応……説明を、説明を……受けましたし」と、かなり遅い口調で語る場面もあった。
外国メディアの記者らから「深酒」や「居眠り」を疑われ、財務相同行筋は「今まで見た中で一番ひどかった」とはらはらした様子だった。
国際会議での会見で毅然とした対応が出来ず、海外メディアからもからかわれており、中川昭一財務・金融担当相の国際的信頼性に影響し、惹いては日本の国政に対する信頼性にも影響する事態で帰国後進退問題となるだろう。
麻生首相といい、中川財務相といい、リーダー達の権威が年々落ちていく。それでも国のリーダーになれる日本の異常性を感じる。米国大統領の2年間にわたる選挙活動は、あらゆる角度から時系列に検証され、耐えられ、人選に間違いが少ない。日本はまさに100年に一度のオールクリヤにきているようだ。